組織に対して、精神的にも金銭的にも依存するということ

サウジアラビア当局による記者殺害の件。この件はおそらく皇太子の指示のもと実行したのでしょうが、皇太子の立場を守るため5人は死なねばなりません。
サウジ、カショギ記者殺害の被告5人に死刑求刑へ

日大の件は、選手が勝手に思い込みでこのような事件を起こしたという結論となりました。関学大の選手は一歩間違えれば死んでいたかもしれませんがそうなります。監督が指示した証拠はないということですから。
日大元監督らの立件見送りへ 「選手に指示」認めず:日本経済新聞

規模の大小はあれど、両方とも似たような構図の話ですよね。権力者の意向に従って実行するも、梯子を外されて実行犯だけが罰せられるという。

独裁国家であるサウジアラビアでは命令に逆らう事は死を意味しますが、

自由な民主主義国家である日本はそうではありません。

にもかかわらず、日本の場合は命令すらされていないのに、勝手に権力者の意図を忖度して実行する。むしろサウジアラビアの件よりも酷い話かもしれません。

日大アメフト部の殺人タックルの件が他人事に思えず同情をさそうのは、日頃から大なり小なり似たような経験をしている人が多いという背景がありそうです。日本では忖度の上手な人間が評価されやすいという価値観があります。それはそうですよね。上から見て、そんなに都合がよくて使い勝手の良い人間は重宝します。

日本人の場合、精神的にも金銭的にも、組織に依存し過ぎていることが、権力者の意向を忖度する原因なのかもしれません。

会社などの組織を離れて生きていけない。であるならば、どんな理不尽なことがあろうとも、組織の庇護のもとで生きていくために何でもやる、という。

正直、日本の組織人って組織のためならば殺人すら犯すと思いますよ。日大の殺人タックルだって下手すると被害者が全身まひなどの後遺症が残ってもおかしくなかったわけじゃないですか。

海外では、個人が自分自身の利益にダイレクトにつながる不正を犯す傾向があるそうですが、
対照的に日本では、自分の利益にならない(むしろ不利益を被る)ことで、不正を犯す傾向があるようです。実際に最近多発している検査データ偽装とか、個人の銀行預金にお金が振り込まれるわけでもありませんし、やる意味全くありませんしね。

これらのニュースから我々が何か教訓を得るとするなら、

何か行動する時は責任をもって。あとで後悔しないように自立した一個の個人として判断するべき、という事でしょうか。他人は自分の人生に対して責任を取ってくれるわけではありません。

とりあえず自分で今すぐ実行できる範囲に落とし込むとしたら、とにかくストック資産を作って、組織への金銭的な依存を解消していくところからでしょう。

これは私にとって、投資をやる理由のひとつでもあります。